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UNIQLO等クロスプロモーション事例まとめ
こんにちは、marinaです。
今回は前回ご紹介した集客事例の中の一つ「クロスプロモーション」について。
クロスプロモーションやコラボレーションというと、色んなアパレルメーカーさんがやっている印象ですね。
今回はその中でも特に積極的にコラボレーションに取り組まれているユニクロに注目し、H&MとZARAとの比較をしてみました。
これら3社のコラボレーションに対する取り組みの姿勢を調べてみると、
ユニクロ>H&M>>>>>ZARA という感じだったので以下ご紹介していきます。
まずユニクロですが、同社は
①各企業とTシャツのプリントでコラボするUT企画と、②ユニクロのイメージアップ・若手デザイナーの育成等を目的としたデザイナーとのコラボレーション企画を主として継続的にコラボレーションを開催しています。
①UT企画(ユニクロ)
②デザイナーとのコラボレーション(ユニクロ)
ユニクロのビジネスモデルの特徴としては「東レなどと開発した高機能素材を使い、製造原価率が比較的高いこと(同率35〜50%前後)」があるため、PR目的ではなく
①ベーシックにおける品質アップによるイメージ改善、②将来ユニクロのものづくりを担う若手デザイナーの育成
をコラボレーションの狙いとしています。
なお、こうした若手デザイナーとの契約は、契約金が多額になることもないので、ユニクロの高い原価率と価格のバランスがとりやすくなっています。
③2014年アレキサンダー・ワンとのコラボレーション(H&M)
H&Mはユニクロと比べると頻度が落ち、2004年以降、年に1回、大物デザイナーとの大型コラボレーションを開催する特徴があります。
そのビジネスモデルの特徴としては「製造は工賃の低い東ヨーロッパ、アジアを中心とし、物流コストも会場輸送とすることで製造原価率・物流コストを抑え、広告宣伝により販売」することが挙げられ(同率28%程度)、
コラボレーション企画についても、上記流れから、わかりやすいPR活動として大物デザイナーを使う傾向にあります。
最後にZARAですが、こちらはコラボにあまり積極的ではありません。
④青山旗艦店オープン時の蜷川氏とのコラボレーション(ZARA)
というのもそのビジネスモデルとしては、素材が高いユニクロと異なり「在庫をもたず、必要な分は自社工場でスピーディに作りたし」という手法をとることで大量製造が出来ないことにより製造原価が高いことがあります(製造原価率は40%前後)
そのため、広告宣伝費率を0.5%前後と他社の3〜5%の10分の1に抑えることがあり、広告宣伝に頼らず、小ロットの作りたしによってトレンドを追いかける企業姿勢からコラボレーションには消極的と考えられます。
以上、まとめた表が以下になっています。